亀甲屋本舗 寺澤隆浩さん

岐阜市生まれ。大学卒業後、茅ヶ崎の和菓子屋で4年修行を積み帰郷。
生家の亀甲屋本舗を継ぐため日々奮闘中。亀甲屋本舗は江戸時代に洗い張り屋として創業し、戦後、6代目からは和菓子屋として営業。今に至る。




岐阜の町で愛され続ける
鮎のお菓子

清流長良川のシンボルといえば、世界農業遺産にも認定された長良川の鮎。
岐阜の町には、鮎を模した鮎菓子という和菓子があります。ふんわり焼き上げたカステラ生地で求肥を包み、焼き印で目と口、ひれを付けた姿は素朴で愛らしく、なごやかな気持ちになります。
お店によって鮎の顔や形、味が少しずつ異なり、町の人にはそれぞれにひいきの鮎菓子があるのだそう。



美味しいと評判の鮎菓子を作るのが、金華山と長良川にほど近い岐阜市矢島町に店を構える「亀甲屋本舗」。
亀甲屋では、鮎菓子を「うかい鮎」と呼んでいます。「鮎菓子は長良川や鵜飼、川を泳ぐ鮎を自然にイメージさせてくれる、とても岐阜らしいお菓子だと思います」。そう話すのは、亀甲屋の8代目、寺澤隆浩さん。



うかい鮎は、すべて職人による手作業でつくられます。
銅板の上で生地をひとつひとつ丁寧に焼き、求肥を包み、焼きゴテで表情を付ける作業は熟練の技が必要。多い日には一日で2,000個以上焼くことも。長良川の伝統漁法・鵜飼の見物客のお土産はもちろん、地元の人のおやつやお遣い物としても愛されています。



長良川デパート

岐阜県長良川が育んだ逸品 お土産のセレクトショップ 長良川で生まれ育った 選りすぐりの品々、あります。